Beds24(ベッズ24)は、Airbnbやbooking.comなど複数の予約サイト(OTA)の在庫・料金・予約を、ひとつの画面でまとめて管理するためのチャネルマネージャーです。予約管理システム(PMS)と、自社サイト用の予約エンジンも兼ねています。ヨーロッパ発で、世界約130か国で使われています。料金は部屋数に応じた従量制で、基本料金は月額€15.50から。初期費用も契約期間の縛りもありません。
Beds24は3つの役割をひとつにしたツール
Beds24が担うのは、大きく3つです。
- チャネルマネージャー:Airbnb・booking.com・Expedia・Vrbo・Agodaなど70以上の予約サイトと双方向で接続し、在庫を一元管理します。どこかで1件予約が入ると、残りの在庫がすべてのサイトへ即時に反映される「プール在庫」の仕組みです。ダブルブッキングを防ぐ土台になります。
- PMS(予約管理システム):予約・ゲスト情報・カレンダーを一か所で管理します。
- 予約エンジン:自社サイトに設置して、手数料のかからない直接予約を受け付けられます。
料金:使った分だけの従量制
Beds24の料金は、運用する部屋・ユニットの数に応じて決まる従量制です。公式サイトによると、基本料金は月額€15.50から。各予約サイトへの接続(リンク)は1つあたり月額€0.55です。初期費用・最低契約期間はなく、無料で全機能を試してから始められます。支払いはUSD・EUR・GBPなど複数通貨に対応しています。
参考までに、沖縄で2施設を運営する私たちの実際のBeds24請求額は、月額¥5,900です。同種のツールの中では、かなり安い部類に入ります。
日本の宿泊事業者にとっての向き・不向き
得意なことは、価格の安さと、APIが広く開放されている拡張性の高さです。多施設・多ユニットにも対応でき、外部ツールと連携して運用を自動化しやすい設計になっています。国内でも、簡易宿所系のチャネルマネージャーとしては高いシェア(2023年時点の調査で58.4%)を持つと報告されています。
不得意なことは、使いやすさです。海外レビューサイトでの評価そのものは高い(Capterraで4.5以上)一方で、「画面が雑然としていて分かりにくい」「初心者は最初の30日で圧倒される」という声が繰り返し見られます。機能が非常に多い分、最初の設定に学習コストがかかります。日本語の情報や手厚いサポートは、公式というより代理店・利用者コミュニティに頼る場面が多いのも実情です。
直接予約で手数料を減らせる
Beds24には、自社サイト用の予約エンジンが含まれています。OTA経由の予約には手数料がかかり、私たちのケースではAirbnbで約15.5%、booking.comで12〜16%程度です。一方、自社サイトからの直接予約なら、かかるのは決済手数料だけで済みます。プール在庫の仕組みのおかげで、直接予約が入っても他サイトの在庫は自動で減るため、ダブルブッキングの心配なく直接予約を伸ばせます。私たちも、この予約エンジンを直接予約の受け皿にしています。
正直なところ
Beds24は「安くて、何でもできるが、慣れるまでが大変」なツールです。価格や柔軟性を重視し、多少の設定作業を自分でこなせる事業者にはよく合います。逆に、最初から迷わず使える手厚いUIを求めるなら、設定のつまずきどころを先に知っておくことをおすすめします。連携設定の具体的なつまずきポイントは、別の記事で整理しています。
私たち(pono)は沖縄で2つの宿泊施設を運営し、その日常運用をBeds24の上で組み立ててきました。この連載では、実際に使って分かったことを、できるだけ正直にお伝えします。
出典
- Beds24 公式料金ページ: https://beds24.com/pricing.html
- Beds24 チャネルマネージャー紹介: https://beds24.com/channel-manager.html
- Beds24(公式トップ): https://beds24.com/
- Capterra(Beds24 レビュー・評価): https://www.capterra.com/p/123511/Beds24-com/
- 簡易宿所系シェア58.4%(デロイト トーマツ系調査 2023-12、co-reception 経由): https://co-reception.com/beds24-top-share-channel-manager/